電装屋が細かく教えるDIYで出来るPS4コントローラー修理 -完全版-
一見頑丈そうなPS4コントローラー。
だが長く使っていると壊れることもしばしば・・・・。
毎回毎回買い替えるのももったいない。なんとかDIYで修理できないものかな・・・。
お使いのコントローラーに不具合が生じたらメーカー修理を依頼する人もいるだろう。しかしメーカー修理は5000円程度の費用が最低でもかかるし、それなりの期間を預けないといけない。
ならDIYで修理してやろう。(所要時間30分程度)
まず初めに不具合の症状を確認。
- 電源が入らない、充電できないなどの電源系
- 押しても反応しない接触不良・断線系
- 押してもないのにずっと反応してる勝手に入力系
- 1回しか押してないのに2~3回反応する連打系
たいていの不具合は上記の4種類だと思う。
同じゲームを何年もやってると頻繁に使用するボタンだけがダメになる。FF14を何年もPS4でやり続けた筆者の場合△ボタンやR2のトリガーを常に押す状態になるためどうしても右手側のボタンに集中してダメージが残る。
今回は△ボタンを押しているにも関わらず無反応になり、強く押すとこんどはダブルクリックのように2回入力されるという症状がでたコントローラーをDIYで修理する。尚その他の症状でもほぼ同手順で作業可能。
分解に必要な工具
- 精密ドライバー(+)(先が磁石になっているとさらによい)
正直ドライバー1本で行けるがこういうセットのものでも安いのでオススメ。
細いフラットケーブルをはずすのにピンセットなどあればいいが、別になくてもよい。
①コントローラー裏の小さなネジを精密ドライバーで外す(4つ)
かなり小さいネジなので精密ドライバーもサイズに合ったものを選ぶことと、外したネジは小さく紛失しやすいので磁石などにひっつけるかガムテープなどの粘着面にでもひっつけとく。
②カバーをはずす
赤丸の表側のカバーの部分を軽くひっぱるとぱかっとくるので、ぱかっとなったら裏がえして置く。裏がえしに置くのは内容物が落下しないようにするため。(ぱかっと来ない場合はつまようじなどを突っ込めば開いてくる)
初期のコントローラーはL1R1ボタンあたりがひっかかるのでうまくかわしながら外す
勢いよく力ずくでひっぱると中の配線がきれたり、カバーが割れたりするので適度に加減すること。
③フラットケーブルを外す
画像の赤丸のやつ。青くなってる部分を持ってひっぱるだけ。
④リチウムイオン電池を外す
配線を外すときは持ちにくいが絶対に白いコネクタ部分を持って引っ張る。とくにひっかかるものもなくグラグラ引っ張ると抜ける。
作業中のショートを防ぐため必ず外す
⑤電池のケースをはずす
ネジなどはついていないがツメがひっかかっている箇所があるのでうまく外す。(ツメは左右に1か所ずつ)
⑥基盤からフラットケーブルを外す
これも同様、青い部分を引っ張る。
⑦基盤の中央のネジ1つを外す
⑧基盤部分を外す
⑥で外したフラットケーブルがひっかかって外れにくいのでうまく避ける。
基盤部分とバイブ用のモーター部が配線で繋がっているので注意する。
分解手順は以上
ここからはボタン接触不良個所やプリント配線を見ていく。
筆者の場合は△ボタンの不良だったのでそこを見る。
この黒いピップエレキバンみたいなやつがプリント基板に接触するとボタンを押したと認識される。
このピップエレキバンみたいなのもかなり摩耗している気がする。
次に半透明の樹脂を取り外す。
これは簡単に外れる。
これを外したら、〇△▢✕のボタンが外せる。掃除したい方はやってみよう。
勝手に外れてどこがどの配置かわからない!ってことが起きても大丈夫。
はまるとこにしかはまらない様になっている。
外したパッドと呼ばれる半透明の樹脂を軽く指で摘まんでみると破れているのがわかる。
今回はこの破れが原因だろう。今回これは交換しよう。
念のためプリント配線側もチェックしよう。
目視でわかる断線はなさそうなのでこいつはこのままでもよさそうだ。
目視でわかる断線がある場合はこいつも交換しよう。
電源系の症状はバッテリー交換で治る場合がある
バッテリーには適合があるためコントローラーの前期、後期を確認すること。
USB部の充電ポートがグラグラするとかたまにあるけど、コードがダメな場合もある。コードを変えてみてもだめならそれはもうコントローラー側のポート交換しかない。
最後にコンタクトスプレーなどがある人は接点に薄く塗布しよう。
不具合個所を交換すればあとは手順をさかのぼって組み付けるだけ。
⑥で外したフラットケーブルが曲がりクセがついて誘導しずらいのでつまようじなどでうまく操作しないといけない。
配線、ケーブル、など組み付け時にどこにも挟まっていないか確認しよう。
これで作業は完了。一番気を付けないといけないのはリチウムイオンバッテリーだと思う。3.7V程度の電圧だがショートさせればコントローラーはお逝きになるだろうし、ヤケドも普通にできます。
最後に、アナログスティック部について
こちらは基盤にハンダ溶接されている為DIY難易度は高め。
パーツ自体はネットで買える。
やり方は基盤裏のハンダを半田ごてで溶かして吸い取る。
十数か所のハンダをうまく吸い取れたら、基盤から外すことができる。
あとは新品のパーツと替えて、もとどおりにハンダ付けしていく。
このとき半田ごての温度も気を付けないといけない。
高すぎるとハンダは溶けやすいが基盤に熱が入るとダメージになる。
半田ごてがあり腕に自信のある人はやってもいいと思うが、素人はこの際コントローラーの新品を買ったほうが安くつくかも。
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安めのPS4のコントローラーもいくつもあるけど、やっぱ純正がいい。作りも耐久性も考えられてるね。